弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2013年3月 4日

スズメの謎

生き物(小鳥)

著者  三上 修 、 出版  誠文堂新光社

日本では町内にいるスズメが、ヨーロッパでは林にいる。ヨーロッパの町内にいるのはイエスズメ。ヨーロッパの人はイエスズメをスズメという。
 スズメの重さは25グラム。卵1個の重さは60グラムあるから、卵よりもっともっと軽い。
 鳥をじかに触ってみると、とても温かい。鳥の体温は40度くらい。
スズメは、人がいるところを利用して天敵に襲われないようにしている。人がいないところにはスズメはいない。これって不思議ですよね。人間をとても警戒しながら、人間と共生しているのですから・・・。
 巣立ったヒナは、一度巣立てば巣に帰ってくることはない。スズメ(母鳥)は、全部の卵を産み終えてから卵を温めはじめる。すると、ちょうど同じころにみんなが孵化する。そして、母鳥のお腹の羽は抜けて、皮膚で直接、卵を温める仕組みになっている。
 卵を温めて2週間すると、ヒナが卵からかえる。親鳥がヒナに与える餌は昆虫と植物。とくに昆虫を運んでくる。タンパク質をたくさん与えるため。
生まれたばかりのヒナは2グラムなのに、2週間で10倍の20グラムになる。植物の種子(タネ)をよく与える。巣立ったヒナは1週間ほど親鳥と行動をともにする。親鳥のあとをついてまわり、エサをもらったりして、エサのとり方や、何が危険なのかを教わる。
 ヒナが自分で行動できるようになると、親鳥は、次の巣づくり、子育てを始める。春の頃は、昆虫がたくさんいるから、子育ての季節。1年に2回から3回、子育てをする。春にたくさんの子スズメが生まれ、秋から冬にかけてスズメたちは減っていく。天敵に襲われたり、冬の寒さに負けて死んでいく。体が小さいだけに体が冷えやすく、寒さに対してより弱い。
 スズメのヒナの声は、シャリシャリシャリという声。こんど気をつけて聞いてみることにしましょう。
 スズメは減っているし、スズメの子も少なくなっている。30年前までは5羽の子スズメも珍しくなかったのに、今では子スズメは1羽から2羽になってしまった。スズメが減っているのは、スズメが巣をつくれる場所が減っていることにもよる。
 スズメが減ると、稲の害虫や雑草の種を食べてくれるスズメが減ることになり、農業に打撃を与える。そして、スズメを食べるチョウゲンボウやツミなどのタカの仲間のエサが減るため、町内からチョウゲンボウなどがいなくなる心配もある。
 たしかに、我が家のスズメたちも減ったことを実感しています。
 庭にせっせと硬くなったパンくずをまいているのですが・・・。
(2012年12月刊。1500円+税)
 左肩がしびれる感じがしたり、首がこったりしますので、娘にお灸をしてもらっています。リンパの流れがとどこおっていると指摘されました。毎日、人の悩みに真剣に向きあうなかで、ストレスが身体のなかにこもらないような工夫が必要です。
 ストレス発散になるのが、孫の写真です。いまはスマホで動画つきで長男が送ってくれます。赤ちゃんの動作って、本当に心が癒されますよね。そして、孫が私に似ていると言われたら、なおさらです。うれしい限りです。

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