弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2007年11月22日

糖質制限食、夏のレシピ

社会

著者:江部康二、出版社:東洋経済新報社
 大変です。胴まわりが2センチも増えてしまいました。まさか、の油断です。まったくメタボリック症候群になってしまいました。ズボンがきつくなっています。毎年、夏になると、いつも太るのですが、今年は秋になっても減りません。深刻に反省しています。
 そんなとき、宮崎へ出かけて、夜のスナックで隣にすわった衛藤彰弁護士から耳寄りの話を聞きました。糖尿病も肥満も、たちまち解決する食事療法があるというのです。しかも、ごはんとメン類を抜かすだけでよく、肉も野菜も食べていい。日本酒やビールはダメだけど、焼酎なら飲んでいいというのです。いやあ、それなら私もやれそうです。さっそく私はこの本を買って、少しずつ実践しています。とりあえず、食べる量をぐーんと減らしました。ごはんは、もともとあまり食べていませんでしたが、意識的に減らしました。大好物のスパゲッティも、当分やめることにしました。博多駅の地下に行きつけの美味しいパスタの店があるのですが、しばらく遠ざかることにしました。
 しっかり食べてダイエット。これがいいですね。
 それでなぜ、ダイエットできるのか。
 精製された炭水化物、つまり白パン、白米、うどん、パスタ、白砂糖、お菓子、これらの過剰摂取が肥満や生活習慣病の根本原因である。
 血糖値を上げるのは糖質。糖質は摂取したら100%血糖に変わる。しかし、たんぱく質が糖に変化するのは50%。脂質なら10%未満。腸から消化吸収されて血糖値を上昇させる時間は、食べ物を口にしてから糖質はわずか15分、たんぱく質や脂質は3〜4時間かかる。糖質を摂取したら、まず血糖値が上昇する。そして、体内にインスリンが分泌され、筋肉などの体組織に血糖をとりこませて血糖値を下げようとする。次に、取りこみきれなかった余剰の血糖は、インスリンにより中性脂肪に変えられ体内に蓄積される。
 糖質を制限すると、肥満ホルモンたるインスリンが分泌されない。尿中にカロリーとともにケトン体が排泄される。体内脂肪が常に燃えているから、やせる。
 糖質制限食10ヶ条を紹介します。
1、たんぱく質も脂質もOK。
  肉も魚貝も、豆腐、納豆、チーズも、みんなOK。
2、白米、白パン、パスタ、お菓子、砂糖は、みんなダメ。
3、玄米ごはん、全粒粉パン、十割そばならOK。
4、牛乳も果汁もダメ。成分無調整豆乳はOK。
5、野菜、海草、きのこはOK。糖質をふくむ果物は少しだけならOK。
6、オリーブ油と魚油はOK。リノール酸は減らす。
7、マヨネーズ、バターはOK。
8、日本酒、ビールはダメ。焼酎、ウイスキーはOK。
9、間食やおつまみにチーズとナッツはOK。ドライフルーツはダメ。
10、化学合成添加物はダメ。
 私は始めて1週間で体重が1キロ減りました。これは、食べる量をぐっと減らしたので当然です。これくらいなら、すぐリバウンドします。でも、がんばってみるつもりです。みなさん、ぜひ応援してください。
(2007年5月刊。1500円+税)

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