弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2006年6月30日

旭山動物園・革命

著者:小菅正夫、出版社:角川ワンテーマ新書
 5月の晴れた日曜日に、はるばる旭山動物園まで出かけて見物してきました。これだけ話題になると、やっぱり見たいものですよね。福岡から東京経由で旭川空港に降りる手もありますが、私は札幌からJRで行きました。朝8時の特急に乗って、バスをつかって午前10時前に着きました。入場料こみのJRセット券です。山の斜面にある広々とした動物園で、観光バスが続々やってきていました。
 予定時間が2時間ほどしかありませんでしたので、園内マップを片手に見落としのないよう、話題の動物たちを急いで見物しました。まあ、そんなに慌てることはありませんでしたけどね。
 残念なことに、ペンギンの散歩は見ることができませんでした。あれは冬だけのイベントなんですね。円柱トンネルを目の前で泳いで通り抜けていくアザラシは、幸い2回も見ることができました。行っても全然見れない人もいるそうです。気まぐれというか、彼らの気のむくままなので、これは仕方ありませんね。ホッキョクグマのダイビングは迫力がありました。先祖はヒグマだそうですね。ヒグマのなかから、海に住んでみようと思った連中が出てきて、ホッキョクグマになったのです。デッカイ身体ですが、水中での身のこなしがあまりに軽々としていたのに目を見開きました。
 オランウータンにも面会できました。オスの顔の大きさは迫力があります。顔の周囲がエラのように広がっていることを知りました。ここでは、残念ながら高いところの綱渡りは見れませんでした。
 子どもたちが小さいときには、私は何回も動物園に連れていってやりました。大人にとっても楽しいところなんですが、さすがに一人で行く気にはなりません。このところ、自然と動物園から足が遠のいていました。でも、旭山動物園ほど有名になると、おじさん、おばさんたちが観光バスで続々やって来るのですね。子どもがいなくても平気です。若いカップルも大勢きていました。
 虎のオリはタテが6ミリ感覚、横は15ミリ感覚。人間の目は、横にたくさん仕切があると、わずらわしく感じる。ところが、タテの間仕切りは少しくらい密であってもいいという。だから、こんな間仕切りになっているそうなんです。
 猛獣たちが人間の都合で狭いオリに閉じこめられているのは可哀想ですが、ゴメンネといいながら、いつも動物園を楽しんでいます。
 著者は私と同じ団塊世代です。動物園をよみがえらせようとがんばっている姿に同世代として励みになります。

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