弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2005年12月28日

人類の月面着陸はあったんだ論

著者:山本 弘、出版社:楽工社
 前に、月面映像は実は地上で撮影されたもので、アポロは月面着陸なんかしていなかったという本(「人類の月面着陸は無かった論」)を紹介したことがあります。それがとんでもない間違いだということを論証した本です。
 前に書いたとき、トラックバックでとんでもないことなんだという批判を受けて、およそ分かっていましたが、この本を読むと、なるほどなるほど、とよく分かりました。まあ、それにしても副島隆彦という人物は、本当にとんでもない人なんですね。うかつに信じてしまった私もバカでしたが・・・。朝日新聞の本だということで信じたのもうかつでした。
 大気がないはずの月面で旗がはためいているのはおかしい。・・・この旗は、はためいているように見えるように作られたもの。布の中にワイヤーを入れてはためいているように見せかける。旗がダラーンとたれてしまっては、アメリカにとってカッコつかないので工夫したのだ。
 月面でとった写真のバックに星がうつっていないのはおかしい。・・・月をとったときは昼間だったから地面は明るい。空は大気がないので昼間でも暗い。だから、星がうつっていないのはあたりまえ。地域の昼間の空が青いのは、空気分子が太陽光線中の青い成分を散乱しているため。これをレイリー散乱という。月には空気がないので、レイリー散乱はないから、月の空は昼間でも暗い。
 宇宙飛行士が月に行く途中で浴びる放射線に耐えられたわけがない。・・・たしかに放射線を浴びるので危険はあるけれど、すぐに人間が死んでしまうほどのものではない。
 月面での砂ぼこりの立ち方がヘンだ。・・・真空なので、砂ぼこりは、放物線を描いて落下してしまうだけ。
 超高温の月で宇宙飛行士が生きていられるわけがない。・・・月面の最高温度は120度Cで、夜の最低温度はマイナス160度Cほど。月には大気がないので、気温もない。熱いのは月面だけ。だから直接ふれている宇宙飛行士の足の裏だけを保護すればいい。実は、飛行士にとって危険なのは外部からの熱ではなく、宇宙服の中に熱がこもって異常に上昇してしまえば人間は死んでしまう。そこで、液冷却の下着を着て、温度の上昇を防いでいる。
 そうなのかー、そんなに簡単に大勢の人をだませるようなことではなかったのかー・・・。そう言われたら、そうなんだよな。ひとり納得しました。それにしても、その後、月面に行くという話がなくなって、近くのイラクへ攻めこんで大勢の市民を殺してしまっているアメリカって、本当に変な国です。そんな国とばかり仲良くして世界から孤立する道を歩いている日本政府(小泉首相)って、やっぱりおかしいですよね。こっちの方は層簡単には騙されないぞ、と思っています。

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