弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2005年7月15日

悲劇トロイア炎上

著者:アネッロ・パウリッツ、出版社:而立書房
 16世紀のイタリア、ナポリのアネッロ・パウリッツによる劇「トロイア炎上」の台本が発掘され、本になったものです。イタリアの古書店の通販カタログで発見した日本人学者が10数年かけて解読・翻訳しました。
 私も映画「トロイ」を最近みていなければ、この本を読むことはなかったでしょう。
 トロイの木馬を疑うことなく城内に導き入れたことによって、トロイは一夜にして滅び去ります。男は子どもに至るまでみなごろしされ、女はすべて奴隷としてギリシアの地へ連れ去られてしまうのです。
 ギリシアの悲劇の台本として、しばし古典を味わうことができました。

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