弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2005年6月10日

虫を食べる文化誌

著者:梅谷献二、出版社:創森社
 オオツチグモを食べるカンボジアの少女の写真があります。うえっー、という感じです。でも、日本人も昔から虫を食べてきました。長野の弁護士からザザムシの缶詰をプレゼントされたことがあります。川虫をつくだ煮にしたものです。美味しいものではありませんが、まずいとも思いませんでした。イナゴのつくだ煮も食べたことがあります。ハチノコは美味しいと思いました。なにしろミツバチなのですから・・・。
 アリを食べるのはアリクイもいますし、分かります。でも、ゴキブリを食べるとは・・・。だけど、ゴキブリはシロアリと祖先を共有するそうです。イギリスでも、中国でもタイでも食べていた(いる)というのです。そして、イギリスには、ゴキブリを家の守護神として大切に扱い、引っ越しのときには何匹か連れていく地方もあるそうです。本当でしょうか・・・?
 ロシアでは養鶏場で生じる大量の排泄物でイエバエを増殖し、それをニワトリのエサに還元する一連のプラントを完成したそうです。ここまでくると、なるほどと思います。
 小さい虫では、針の穴を抜けられるほど小さいのに、ちゃんと飛ぶことができるのがいます。アザミウマタマゴバチといいます。虫の世界は奥が深いのです。

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