弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2005年1月21日

テロ・マネー

著者:ダグラス・ファラー、出版社:日本経済新聞社
 オサマ・ビン・ラディンがニュースに登場することは少なくなってきました。でも、アルカイダは活発に活動しているようです。なぜ世界最強の軍隊(特殊部隊をふくむ)をもち、世界最大の情報網をもっているアメリカが捕まえられないのでしょうか?
 シエラレオネからコンゴ、アンゴラという西アフリカで採掘されるダイヤモンドはブラッド・ダイヤモンドとも呼ばれ、アルカイダの重要な資金源になっている。世界の取引量の4%にすぎないが、テロリストにとっては莫大な量だ。
 アルカイダの指導者はダイヤモンドのほか、タンザナイト、エメラルド、サファイヤなども購入する。アルカイダはダイヤモンドを武器・弾薬と交換して手に入れる。
 アルカイダが創設されたのは1988年8月。その後の13年間に、訓練キャンプを卒業した人が1万7千人いる。そのうち宣誓できたのは1000人ほど。
 アルカイダは、また、世界的な慈善事業とも結びついて、これを利用した。10年間に富裕層から3〜5億ドルの寄付を受けた。
 うーん、アルカイダをとり巻く世界の闇も深いようです。

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