弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2004年12月 7日

歌舞伎町シノギの人々

著者:家田荘子、出版社:主婦と生活社
 東京・新宿・歌舞伎町。3656軒の飲食店と3950店の風俗店があり、100組以上の暴力団が200以上の事務所を構えている。
 一晩に職務質問されるのは200〜300人、新宿署に留置される人が80〜100人。歌舞伎町関係で逮捕された暴力団員は400人。1年間に新宿で検挙した家出人は270人。一晩に歌舞伎町関係で受ける110番は20件以上。
 暴力団に支払われるみかじめ料(ケツ持ち料)は、カジノ50〜200万円、ゲーム屋20〜30万円、ぼったくりバー10〜20万円、ヘルス10万円、キャバクラ10〜20万円、エステ5〜10万円、クラブ1〜3万円、路上の店は3〜5万円。
 歌舞伎町には「会員制のヤクザ専門喫茶店」まであるという。
 暴力団組長や覚せい剤の密売人をいわば肯定的な存在と思わせるような描き方にはひっかかりますが、新宿歌舞伎町の一断面をレポートする本ではあるように思います。

  • URL

カテゴリー

Backnumber

最近のエントリー