弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2004年11月15日

故事成句でたどる楽しい中国史

著者:井波律子、出版社:岩波ジュニア新書
 中国の故事成句には、私の知らないものがこんなにある(忘れたのもたくさんあります)と知って、愕然としました。
  殷鑒(いんかん)遠からず・・・自分の戒めとすべき手本はすぐ近くにある。
  狡兎死して走狗烹(に)らる・・・敵がいなくなると、功績のあった臣下は邪魔になり殺される。
  鹿を指して馬と為(な)す・・・まちがったことを他人に押しつける。
  梁上の君子・・・梁(はり)の上に潜んでいた泥棒。
  脾肉(ひにく)の嘆・・・実力を発揮する機会のないことを嘆く。
  風声鶴唳・・・臆病風に吹かれた者がわずかな物音にも仰天すること。
  騎虎の勢い・・・事を計画して中途でやめようと思ってもやめられない。乗りかかった船だ。
 国家の不幸は詩家の幸い・・・詩人の皮肉な運命
 中国は、なにしろ6000年の歴史をもつ国です。人口も12億人以上。巨大な国です。故事成句で学ぶべきところが多いのも当然でしょう・・・。

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