弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2004年11月 5日

名将・秋山好古

著者:生出寿、出版社:光人社NF文庫
 日露戦争のとき、日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を日本海軍が破ったときに活躍した秋山真之の兄が秋山好古です。同じ日露戦争のとき、陸上の奉天会戦などで騎兵をひきいてロシアのコサック部隊をうち破ったということで名をあげました。
 実は、私の母の異母姉の夫が中村次喜蔵といい、のちに陸軍中将となって敗戦時に満州でピストル自殺しましたが、この人が秋山好古大将の副官をつとめていたことがあるというので、読みました。
 秋山好古は若いころ、4年間もフランスにいてフランス語がペラペラでした。久留米の明善高出身の中村中将も英語が得意でした。秋山好古は司馬遼太郎の『坂の上の雲』にも登場します。日露戦争の大会戦はロシアのクロポトキンの失敗によって辛勝したというのが実態のようですが、このあと日本は勝った、勝ったと浮かれてしまい、あとで手痛いシッペ返しをくらうことになります。

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