弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2004年8月 1日

しずり雪

著者:安住洋子、出版社:小学館
 感動の時代小説短編集とオビにあります。この本を読みながら、山本周五郎の世界を思いだしました。今から30年前、弁護士になる前の司法修習生のとき、山本周五郎の本をすすめられて一読し、しばらく耽溺しました。実に心が落ち着き、しっとりした世界がそこにあり、みるみるうちに引きずりこまれてしまいました。
 山本周五郎に比べるとやや物足りない感じもしないでもない本でしたが、しっとりした情感を漂わせて、時代小説に読みふける楽しさを久しぶりに感じさせてくれました。

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