弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2004年8月 1日

まちづくりの法と政策パート3

著者:坂和章平、出版社:日本評論社
 大阪の坂和章平弁護士が四国の愛媛大学で行った三日間の集中講義を本にしたものです。これで3冊目なのですが、その精力的な講義内容には、毎回、ほとほと呆れてしまいます。ただ、学生時代に学生運動をしていたという割には、あまりにも今の「体制」べったりすぎるのが気になります。
 まちづくりにしろ、年金問題にしろ、イラクへの自衛隊派遣や平和憲法を「改正」しようとする動きについて、真正面から批判してほしいと思います。たとえ大学での学生向けの講義であったとしても、押しつけにならない程度に、今の「体制」がやっているあまりにひどいことを批判できたように思います。
 それにしても、都市問題について坂和弁護士がよくよく勉強していることには頭が下がります。映画の話は、ふーんオレもそこそこ見てるわい、なんて読みとばせても、都市再開発法については、そうなんだー、と勉強させられてしまいました。

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