弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2004年2月 1日

再発後を生きる

著者:イデアファー、出版社:三省堂
 乳がんにかかり、再発した女性たちが実名を出して、その体験を語っています。「死ぬ瞬間まで精一杯生きていたい」とオビにありますが、それは癌の再発患者に限らない願いでもあります。
 このままではだめだ。もっと病気のことを勉強し、真正面から向き合わないといけないと考え、自分の意識を変えた。自分がどうしたいのか、どう生きたいのか、心に聞いてみて、思ったことは何でも行動に移した。がん治療を人生のすべてにしてはいけない。日常生活のなかに治療という用語がひとつ増えただけなのだから。
 私の依頼者のなかにも癌患者の人が何人かいます。転移したために、いくつもの癌をかかえて元気に生きておられる人に会うたびに人間の生命力のすごさには感嘆させられます。やはり、日頃の生活の質をいかに高めるかはみんなの共通する課題のように思います。 この本は再発後の治療法についても具体的に書かれていて、実際にも役に立つと思いました。

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