弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2003年11月 1日

シンポジウム・三角縁神獣鏡

出版社:学生社
 景初3年6月に卑弥呼の使いが魏の帯方郡に到着して朝見を願い出た。帯方郡では役人を同行させて都の洛陽に出かける。景初4年、卑弥呼は朝貢し、親魏倭王に封ぜられ、銅鏡百枚を授けられる。いま 日本各地に出土し、中国本土には出土しない三角縁神獣鏡が、その「銅鏡百枚」なのか、長年論争されている。中国でつくられた、いや日本でつくられた、中国の工人が日本でつくったもの、いくつもの説があり、まだ決着がついていない。
 この本は、鏡の部分を拡大して、その違いを説明しながら、論点を整理していて、大変勉強になった。

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