弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2003年11月 1日

安政五年の大脱走

著者:五十嵐貴久、出版社:幻冬舎
 井伊直弼が登場します。横恋慕した姫が諾と言わないので、山頂に閉じこめてしまうのです。そこで、津和野藩士が不可能と思われた脱走を試みるというストーリーです。
 まさか、という展開が最後まで息をつかせません。スティーブ・マックイーンの『大脱走』を超えるとオビにあります。そこまでは言えませんが、たしかに、この先どうなるのか、ハラハラドキドキさせられることは間違いありません。秋の夜長の気分転換にふさわしい本のひとつです。

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