弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2003年9月 1日

デブの帝国

著者:グレッグ・クライツアー、出版社:バジリコ
 先日、高校生の娘に年末までに5キロ減量するという誓約書を書かされてしまいましたので、目下、必死に努力を続けています。週1回の水泳のほか、休日には往復3時間かけた山登りも始めました。
 アメリカ人の61%がやや肥満、20%が肥満です。つまり500万人以上が病的肥満なのです。19歳未満のアメリカ人の肥満が多い原因に治安の悪化があることを初めて知りました。アメリカ人の成人の46%が自宅周辺の治安が悪いと感じています。そこで、子どもが自宅でテレビを見ているあいだは、銃で撃たれたり、性的暴行を受けたり、誘拐されたり、非行に走ったりする心配はないと親は考えています。ところが、テレビを見る時間が長くなると、子どもは太っていきます。運動する時間が減り、ソフトドリンクとファーストフードを食べる機会が増えるのです。学校の昼食もソフトドリンク契約がハバをきかせているというのですから、お寒い限りです。
 ファーストフードを好み、それに頼る食習慣が思春期に身についてしまうと、青年期になるにつれ、さらに多くの脂肪とエネルギーを摂取する危険をもたらします。青年期に活発な行動がなくなり、体重が増加していきます。肥満の子どもが肥満の大人
になると、癌にかかる危険性も強まります。
 アメリカには何度も行きましたが、超特大のおデブさんを至るところで見かけました。また、ジャンボサイズの食品(決して美味しくはない)に何回も遭遇しました。アメリカではスリムな身体を維持するのにも相当のお金がかかります。だから、スリムな身体はエリートの証明でもあります。私も、その意味でのエリートを今めざしています。ちなみに私は、マックもケンタもホカ弁も回転寿司もまったく無縁です。コンビニも利用しないことにしています。

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