弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2003年8月 1日

中国映画の明星

著者:石子順、出版社:平凡社
 姜文(チアン・ウェン)、張國栄(レスリー・チャン)、朱旭(チュー・シュイ)、張芸謀(チャン・イーモウ)の4人が紹介されている。残念なことに、レスリー・チャンは本年4月1日、自死した。中国映画を日本でも見る人が増えたきっかけは2001年に「山の郵便配達」だろうと「まえがき」に書かれている。そうなのかなー、もっと前から中国映画を見る人は増えていたんじゃないかなー・・・。
 私もそれなりに忙しいので、同じ映画はなるべく2回は見ないようにしている。しかし、『芙蓉鎮』は2回見てしまった。中国の文化革命のもとで迫害を受ける男女の切ない恋愛物語。雪の降りしきるシーンなど、すばらしい映像だった。『初恋のきた道』が映画館にかかるなら、もう1回ぜひ見てみたい。本当に初々しい初恋物語だ。
 忘れかけていた20代の心のときめきを呼びさましてくれる。
 この本に紹介されている映画を全部見たというわけではないが、中国映画は、かなり見た。『へんめん』『鬼が来た』『古井戸』『菊豆』『活きる』『あの子を探して』『至福のとき』『覇王別姫』・・・。中国映画には世界中の人々を感動させる力がある。それは、人が生きるとはどういうことかを、改めて深く考えさせれくれるものがあるからだろう。

  • URL

カテゴリー

Backnumber

最近のエントリー