弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2003年6月 1日

もう抗生物質では治らない

著者:マイケル・シュナイアソン、出版社:NHK出版
男より女の方が本を読まないって調査結果が新聞にのっていたけど、本当かしら・・・。大牟田のN弁護士ほどは読めないけど、私だってそれなりに本は読んでるわ。このあいだも『手紙』 を読みはじめて、結末が知りたくてついに一晩かけて読みあげたし・・・。おかげで、翌日は、寝不足で頭がよくまわらなかったのが痛かったけど・・・。まあ、頭がまわらないのはいつものことですって、失礼ね(プンプン)。
 一家の台所をあずかる身として、食べ物にはこれでもずい分と気をつかってわ。お店で選ぶときだって、値段が安けりゃいいってことじゃないの。見てくれよりも、やっぱり安全性よね。残留農薬が心配だから、あまり輸入物は買わないようにしてるし・・・。でも、中国からの輸入モノって多いわね。国産品って割高になってしまうのが、主婦としては痛いわ。
 この本を読んで、本当に息がとまりそうなほど、さすがの私も驚いてしまったわ。アメリカじゃあ、家畜につかう抗生物質の使用量がこの15年間で300%も増大してるんですって。ブタなんか、平均して10種類の抗生物質を投与されてるなんて信じられないわ。病気予防と成長促進剤なのよ。その結果、細菌に耐性ができて、家畜を食べる人間にまでそれが取りこまれてしまうんですって。あのO157騒動も、耐性のある大腸菌によるらしいのね・・・。
 やっぱり抗生物質に頼り切るって、怖いわ。でも、無農薬で完全自給なんて出来ないものね。怖い話だけど、目をふさぐわけにもいかないし・・・。
 だまされたと思って、手にとって読んでみて。あとで感想おしえてね。

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