弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2003年6月 1日

ほたる

著者:栗林慧、出版社:学研
 毎年5月中旬すぎると、わが家の近くにホタルの乱舞するのを見ることができる。6月半ばをすぎるとホタルは見れなくなる。ホタルは子どものころも見ていた。
 あっちの水は苦いぞ、こっちの水は甘いぞ。本当に、そんな歌をうたってホタルを笹で追ってつかまえ虫籠に入れていた。これが蛍雪の花っていうんだよ、と大人に教えてもらった。
 「源氏蛍全記録」と銘うった、この写真集は3900円。蛍の一生を詳しく追い続けた実に見事な記録写真に心が動かされた。そして、その解説文を読んで再び感嘆した。なんと大分県の中津無礼川に40日間もキャンプ生活をしたことがあるのだという。すごい。まったく脱帽。
 『栗林慧全仕事』(学研)も素晴らしい写真集だし、そのビデオも一見の価値がある。ホタルのことを知りたかったら、ぜひ、この写真集を買って見て、読んでほしい。

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